この季節になると栗をいただくことが多いのでよく渋皮煮を作ります。
時間と手間が大変かかるというイメージの渋皮煮ですが味は格別です!
今回は、手間暇はかかりますがおいしい渋皮煮の作り方をご紹介いたします。
皮に傷が入ると破れてしまいますが、それも一緒に一つの鍋で煮る方法なので無駄にしません。
鬼皮をむく
まず、皮を剥きやすくする為に栗を10分ほど茹でます(一晩水につけておいてもOK)
浮いた栗は除いてください。
渋皮煮は甘露煮と違い「渋皮」を残して鬼皮だけを剥きます。
この鬼皮剥きが作る工程で一番気を使うところです!
ほんの少しでも渋皮を傷つけてしまうと、後の煮る段階でボロボロと崩れてしまいます。
☆鬼皮剥きは根気よく
☆茹でた栗の扱いはそっと丁寧に
を心掛けて挑みましょう
最後に入れる砂糖は栗の半量を入れるので、皮を剥いた栗を量っておくのを忘れずに!
では、剥いていきましょう!
画像のように栗のおしり側から剥きます。
包丁を0.5mm~1mmぐらい入れ、親指と包丁で「めくる」ような感じで、最後におしり部分が残ります。
ここで無理をして剥くと傷が入りやすいので、剥きにくい場合は後の工程で剥いてもOKです。
重曹を入れて茹でる
渋皮に傷がついてしまったものもこの時点では同じ扱いで大丈夫。です。
重曹5~10gぐらいと栗が隠れるぐらいの水を入れ、沸騰後は弱火にして10分ほど煮ます。
渋皮をつけている”渋皮煮”はとにかく灰汁が多く出ますので、お玉ですくい取りましょう。
10分煮たら鍋に水をそっと静かに入れ、栗と鍋についた灰汁をきれいにします。
これをあと2回繰り返します。
栗をきれいに、傷ついた栗はよける
栗に残っている鬼皮やケバケバした皮も取れやすくなっているので指の腹を使ってきれいに洗いましょう。
太い筋も取り除きます。
そして、ここで傷のついた栗ときれいな栗を選別してください。
そして、ここで登場するのが100均でも売っているこの袋です。
傷のついた栗はお茶の葉を入れる袋に入れます。
栗の大きさにもよりますが、2つ3つ入るなら一緒に入れても大丈夫です。
こうすることでボロボロと煮崩れてきても大丈夫!煮汁も濁りません。
重曹を抜く
たっぷりのお水を入れて沸騰したら弱火にし、5分程煮て重曹を抜きます。
砂糖を入れて煮詰める
煮詰める前に再度、破れた栗がないか見てみましょう。
気になるものはお茶の葉パックへ入れます。
栗が隠れるぐらいの水を入れ、沸騰したら弱火にします。
砂糖を数回に分けて入れ、20~30分煮ると出来上がり!
(上白糖はあっさりした甘さ、三温糖はコクのある甘さに仕上がります)
シロップにも濁りはありません。
キレイな栗と破れた栗は別々の容器に入れて保存します。
こちらは破れちゃった栗。
破れた栗はこのように見かけは悪いのですが、味は同じ!
モンブランのクリームを作ってもおいしいし、パウンドケーキに入れてもおいしいです。
私はもっぱら味見用として食べちゃいますが♪
煮沸消毒した瓶にアツアツの栗とシロップを入れ、さかさまにして冷ませばお正月まで保存できますし、冷凍してもOKです。
今回は普通のお鍋で煮ましたが、もちろん圧力鍋でもOKです。
\レシピも道具も材料も欲しいものがいっぱい!/
まとめ
いかがでしたでしょうか?
皮を剥くのが大変な渋皮煮、うまく皮が剥けなかったり煮ている時に破れてしまったりした栗も、お茶っぱ袋に入れれば同じ鍋で煮ても大丈夫!無駄にすることはありません。
手間暇かけたからこそ出来るおいしい渋皮煮を堪能してください^^
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